資源に適応するリユースできる建築構造

世界の資源を合理的に共用・再利用し、新品より良いモノに改良する思考の方が、資源・加工・性能・エネルギーなど新たにつくるよりも効果・効率的な方法やデザインも、あらゆる要件を融合する無駄を生まない思考が全てに活かせる。更に、流通・評価・信頼など破棄される過程で新しいモノに効果的に活かした、工夫の実績も評価も歴史には多くある。既に、様々な分野で再利用の社会になっているが、この効果が望まれる都市・建築的な社会インフラ分野が遅れている。例えば、日本の住宅はその代表ではないだろうか、品質は世界で上位でも、街並・生涯住宅費と収入からすれば半減が妥当な感覚として望まれている。世代を跨ぎ使い続けたくなる美しい・アートな創り方・使い方も取り入れる時代だ。居住建築に共用するために木造・S・PC造の「リユースできる構造」を多様な用途・デザイン・使い方に適応したい。

従来型(現場施工)RC造

建築構造のデジタル化

リユースできる建築構造は、200年程度の長期の耐用性・安全性・施工・コスト・再利用の可否を地震毎に部材品質データを再検査し、新たな建築構造にリユースできる保険制度やWallstatの評価などで構造の価値魅力が業界と社会に認められる前提が必要である。更に、人々が継続的に使用する戸建・集合住宅・店舗・オフィスなどの空間的な広さ・形態等に合わせ、木造・S・PC造の価値魅力を活かす、火・水の性能ではPC造が最適になる。

丁型架構(図1)連結体を最少の接合形式で正方形・多角形に共通の木・S・PC造を共用、分子構造的・幾何学的なモデュールシステムにより建築の構造と空間の着脱一体化が可能なT型・床架構(図2)の荷重・応力・部材・接合部を小型・軽量・共用・最少・単純化する。正方形の角に柱がない外郭構造・上下階の連続性や多様な空間デザインが創れる構造であり、接合部の垂直方向は剛・水平の梁端同士は減衰機能付の嵌合型ピン接合と単純・合理化する。

リユース部材は、6m~10m四方の空間を小型部材でT型ラーメン構造を扁平型の柱梁をピン接合部で多様な角度で結合し、新たな内外空間の連続性・開放的な建築デザインが生むエコロジー・コミュニティな環境共生型の居住空間づくりが環境負荷低減につながるだろう。

「プレストレストコンクリート構造」の部材毎に予め緊張した部材端同士を嵌合型の接合部により、200年耐用の小型リユース部材をロボットで組み小狭地の居住系建築に適応するPC部材端の嵌合着脱型の接合部品(図3)に、伸縮性の金物でリユースの着脱性・施工性を付加することで、リユースできる建築構造を、誰もが造り、使い続ける明日の建築を創る。

居住系建築群の多用途の内外空間を最少共通のリユース構造部材を共用し床架構(模型)はX・Y共通の井型の梁が構造デザインとなり、階段・吹抜・EVを自在に配置替えする構造が増減移築や不測の事態に柱を水平・上下の梁間で部分的に接合部を小型の建機で、単純に着脱・更新することを想定し、新たな建築構造と内外装設備などリユースサイクルの異なる様々なサイズ・形・建材・デザインでアートな建築物を綜合的にリユースするT型架構建築の定着とデジタル社会に適応するモデュール型建築の普及を目指す技術である。                                
(図 1・4)

従来のRC造をPC部材でプレハブ化する:1本の柱・梁の丁型架構連結体の角に柱のない構造を様々な角度で繰り返す幾何学的な構造で様々な内外装建材と組み合わせ、新しい機能とデザイン・信頼できる強靭性と資産価値を住宅・建築事業者と共創する未来型の技術です。

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