構造の基本と架構の展開


SDG
Structural Design Group Co.,Ltd.
構造設計集団<SDG>渡辺 邦夫
■"X"エグサ・ホロンの構造
  1. 構造には、獲得すべき基本的条件が3つあります。1つは「安全性」で巨大地震に対しても崩壊しないで人命と財産が保護される必要があります。もうひとつは「居住性」の向上で風や地震で建物が揺れない、変形制御ができることです。3つめは「耐久性」で長持ちする構造であることです。この3つの基本条件を一つの構造システムで実現することが重要です。
  2. エグサ・ホロンは柱に対して直交と斜交の複合フレーム構成ですから、構造的耐力を自然に増大させ、従来の直交軸しかない構造に較べれば数倍合理的です。
  3. この基本システムは、低層の建物には合理的耐力を発揮しますが、高層になるに従ってこの基本システムに付加システムを追加して、3つの構造基本条件を満たすことができます。付加システムには全体規模と立地条件によって各種のものが考えられますが、一例として、免震装置・制振装置を付加できます。現在ではこれら免震・制振とも経済的に実現でき技術的にも十分に保証できるようになってきました。
  4. 建物の「耐久性」は現在の最大の課題ですが、ここでは200年から300年位は持たせたいと考えております。そのときに、予測できない事態に対応する為には、構造部材の可変・互換システムを考慮しておく必要があり、エグサ・ホロンでは可能です。
  5. この構造は、鉄骨造でもPC造でも同じシステムで建設できます。立地環境条件でいずれも採用できます。低層なら木造(大断面集成材)でもできます。
  6. このシステムは基本原則を守れば、構造的に固定したものではなく、自由に変化し展開できる可能性があります。すなわち、将来の増殖も容易にできるし、住まい方の変化にも対応できます。

 

■コンクリート充填鋼管構造(CFT)

阪神大震災の経験から高速道路の補強に使われ建築の工法としても鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造にも勝る第3の構造として脚光を浴びている工法。
超高層マンション(エルザ・タワー・185m)が1998年に完成しています。

X型の基本架構

X型の基本架構の増殖

 

■複合空間に適した架構
建築の大型化・都市化の為には、住宅系を上層階に、下層階には店舗・オフィス・駐車場が組み込める構成が必要であり、それらに応える架構構成です。

  住居系の柱配置
   居住空間に向いた架構規模と方向性で様々な住空間が可能。

 

  施設系の空間と住居系の柱配置
    用途に応じた柱配置で様々な空間構成が可能。

 

  駐車場施設の空間柱配置
    駐車場も住居や施設の下部に無理なく配置できます。

[X:エグサ・ホロンの4本柱を集束する仕口]



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2000.9.1更新




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